嫌われる勇気 (岸見 一郎 著、古賀 史健 著、ダイヤモンド社)

日本ではあまり知られていなかったアドラー心理学を一気にメジャーにしました。表面上だけ捉えると、非常に厳しい言葉が並びますが、本質を理解するとアドラーの深い愛、そして救いを感じることが出来るでしょう。哲人と若者の対話形式であるところも分かりやすいです。読者が「?」と思うようなことを若者が代弁し(時に食ってかかり)それに対して哲人が丁寧に答えていきます。「人々の悩みの全ては人間関係である」「承認欲求」「原因は存在せず、必ず何事にも目的が存在する」「過去は存在しない」「周りの人々を味方だと考えろ」どれも目からウロコの言葉です。そしていちばん大事なのは勇気なんだと説いています。僕はむしろこの本を読んだことで勇気をもらいました。バイブルの1冊。オススメします!

続編の「幸せになる勇気」はアドラーの本質という「共同体感覚」についても詳しく説明しています。嫌われる勇気を読んでいることが前提になっているので、嫌われる勇気から読みましょう。