メンタリングへの招待

| |

◆ 実際にメンタリングを受けられた方の感想はこちら

 

未来スケープでは下記の厳格な決め事があります。

  • アドバイスをしない
  • 恣意的にならない
  • 扇動しない

自分の人生は自分で決めてほしい。誰のせいにもせずに潔く生きることはにとても大事なことだと思っているからです。

しかし準備を進めていく中で「そうは言ってもアドバイスが欲しくなるんじゃないか?」というご意見をいただきました。そこで、メンタリングはどうだろう、と考えました。私自身メンターと呼べる人が数人おり、困ったとき、また近況報告をして意見をもらったりしています。プロのメンタリングも受けており、非常に強力です。メンタリングは一度きりのものではなく、メンターとメンティ(メンタリングを受ける人)の間の長期的な関係性の中で繰り返し行われるものです。

メンターは通常「成功経験も失敗経験も豊かで、メンティの立場を理解し、その経験をメンティの文脈で語り、寄り添い励ましながら伝えていける人」です。

オーストリアの詩人リルケは、悩める若者カプスへ宛てた書簡形式の著書「若き詩人への手紙」の中でこう書いています。

「一人の人間が他の人間に助言をしたり、手を貸したりすることが出来るためには、多くのことが起こらなければなりません。一度そういうことが幸福な結実を遂げるためには、多くのことが成就し、事物の完全な相互関係が実現されなければなりません」

これはメンタリングを実によく表していると思います。

さて、メンタリングとは無償で好意でするものなのでしょうか?

我々の答えは YES and NO です。広い意味で考えると、世の中には色々なタイプのメンタリングが存在します。

  1. 企業が制度として持っているメンタリング
  2. もともとあった師弟関係におけるメンタリング
  3. 利害関係のある間柄でのメンタリング
  4. 面識ないメンターによるメンタリング

1つずつ見ていきましょう。

 

1. 企業が制度として持っているメンタリング

先輩社員が新入社員の面倒をみるのは一般的だと思いますが、メンタリングの場合は悩みや将来についても相談できる相手のことを指します。上司のケースもあれば、あえて他部署の人をメンターとして指定するケースも有ります。これは社内の制度ですから、当然メンターとメンティの間で料金は発生しません。※会社が専門会社にメンタリング制度の設計を委託することがあり、その場合は会社がその専門会社へ委託費を払います。

 

2. 元々あった師弟関係におけるメンタリング

 

3. 利害関係のある間柄でのメンタリング

これら2つのケースは根本的には同じです。つまりメンターがメンティをすでに知っていて、メンティが悩みを取り除かれたり、モチベーションが上がることがメンターの利益にも繋がる場合です。例えば同じ部活やサークルの先輩に後輩が悩みを相談した場合、その後輩が部活やサークルの活動に対してやる気が出ることは先輩として、チームとしてメリットが有ります。学校の先生が生徒の悩みを聞くのも同様です。

 

4. 面識のないメンターによるメンタリング

プロとしてメンターをしている人もいますが、ここでは全く会ったこともなく共通の知り合いもいない人に相談したい、というケースを考えてみます。たまたまメンターにメリットが有るのであれば「飛び込み」でメールを送ったりして話を聞いてもらえるかもしれません。しかし殆どのケースでは面識のない人から相談を持ちかけられた場合、なかなか時間を割くことは難しいと思います。その方にもきっと部下やチームメンバーがいて、日常的に彼らのメンタリングをしていると考えると、見知らぬ人の相談に乗っている余裕が無いというのが正直なところでしょう。しかも「面識がなくてもメンターになって欲しい」と思える人は、多くの経験を積んで現役で忙しく仕事をしている人が大半です。またメンタリングとは1度限りではなく継続的に行うことが大事なので、そう何度もお願いできるものでもありません。そもそもそのような方々に対してメンタリングをお願いすることに気が引けるというのが現実でしょう。このようなケースでも、気兼ねなく、継続的で、かつ質の高いメンタリングを受けられる仕組みがあると良いだろうと考えました。

未来スケープではその問題解決のため、メンターマッチングを予定しています。すでにあらゆる組織や活動でメンタリング経験がある人をリストアップして、メンタリングを望む人にはどなたでも有償でメンタリングを受けられるようにできるように準備中です。料金は現在調整中ですが、比較的リーズナブルに受けられるよう、様々なファクターを使って計算し、そしてメンター候補の方々へのヒアリングの上決定します。

メンタリングの効果は究極的には「貴重な人生時間の節約」ということになります。

メンタリングがまだ一般的ではない日本ですが、仕事や将来などについて不安になった時に、お酒で気を紛らわすのではなく、経験者に話をして彼らの経験を聞く方が前向きに次のステップに進むことが出来ます。金額も2次会3次会まで飲みに行くのと変わりません。未来スケープでは広くメンタリングの認知度向上にも貢献していきます。